行政書士って魅力的♪ブログ:2011年12月16日

祖母が最初に倒れたのが一昨年の暮れで、
それから2ヶ月とたたないうちに二度目、病名は脳梗塞だった。

医者からは二度目はないといわれていたが、
それでも父母と見舞いに行ったあたくしに向けて、
祖母はやつれた顔で微笑んでくれた。

倒れたのは父方の祖母で、
つまりあたくしの父のお母さんになるわけだが、
当の父は少しだけ病室に顔を出すと、
すぐにまた廊下に置いてあるソファーに戻ってしまう。

お母さんは少し呆れていたが、
あたくしには父の気持ちが良くわかった。

あたくしも本当は
ここには来たくなかったのだ。

祖母は大変元気な人で、
脳梗塞で倒れるまで、日々畑仕事に精を出していた。

お正月などに顔を出しに行くと、
こっちが困ってしまうくらいの笑顔を向けてくれる。

あたくしの中で、
祖母はずっとそういう人だった。

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だからこそ、あたくしは嫌だった。
やせ細り、言葉を詰まらせ、家族の名前も思い出せない、
そんな祖母を見るのがなんだか申し訳なかった。

それではまるで病人じゃないか。
祖母は病人であってほしくなかったのだ。

あたくしは、
居心地の悪さを感じていた。

それを隠すために
あたくしはずっと微笑んでいようと決めた。
祖母になにも出来ないあたくしは、
それくらいしかできなかった。

祖母はそんなあたくしを見ていてくれたのだろう、
帰りがけに一言だけ
「笑顔が素敵な子になったね」
そうあたくしに言って笑った。

あたくしはただただ申し訳なくて、
やはり微笑むことしかできなかった。

祖母が亡くなった日の夜遅く、
父は泣いていた。
いつも寡黙で何事にも動じないかのように見えた父が、
大声で泣いていた。

それをあたくしは部屋で聞きながら
人が死ぬということの意味を知り、
そして家族というものを思った。
 

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2011年12月28日 | コメントは受け付けていません。|

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